国際サッカー連盟(FIFA)がJ1名古屋やイングランド・プレミアリーグのアーセナルを指揮したアーセン・ベンゲル氏を中心にW杯を2年に1度の開催を提案している問題で欧州サッカー連盟(UEFA)がボイコットすると、英紙「タイムス」が伝えている。

 現行の4年に1度の開催から2年に1度とするプランが出ており、FIFAのジャンニ・インファンティノ会長も同調し、元日本代表MF本田圭佑も「運営の大変さはあるとは言え、賛成」との声を上げていたが、UEFAのアレクサンデル・セフェリン会長は不快感を示している。

 同紙は「欧州と南米はボイコットを準備している」とのタイトルでセフェリン会長が「私たちはプレーしないという決断を下すことができる。私の知る限り南米も同じ考え。2年に1度はサッカーの基本原則に大きく反しているので、絶対に実現しないと思っている。連盟が支持するとは思えない」と語ったという。

 欧州と南米勢が不参加となれば、もはやW杯の価値はゼロに等しい。UEFAは徹底抗戦の構えを見せており、すでにW杯を32か国から48か国に増大させたFIFAとの対立は深刻化しそうだ。