スペイン1部レアル・マドリードが異例の作戦だ。Rマドリード出身でフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)に加入したモロッコ代表DFアクラフ・ハキミ(22)に同僚FWキリアン・エムバペ(22)とスペイン語で会話することを要請したとスペインメディア「デフェンサセントラル」が報じている。

 今夏のRマドリード移籍が破談となったエムバペは、来年夏にフリーでスペインに移ることが確実視されている。そこで同メディアによると「Rマドリードはアクラフに常にスペイン語で話すように頼んだ。エムバペはアフラクと素晴らしい関係にあり、いつもスペイン語でコミュニケーションをとり、その言語を学び続けている」という。

 エムバペはかねてスペイン語を理解するチームメートと積極的に会話するなど、Rマドリード入りに向けて準備を整えていた。実際にPSGを指揮するアルゼンチン出身のマウリッシオ・ポッチェティーノ監督も記者会見で「エムバペとスペイン語で会話」とのエピソードを語っていたが、言葉を覚えればチームへの順応も早くなるのは間違いない。

 同メディアは、エムバペ自身は来夏を待たずに、来年1月に解禁となる冬の移籍市場でスペイン移籍を実現させたい意向と伝えている。他にもイングランド・プレミアリーグのリバプールやマンチェスター・ユナイテッドが獲得に乗り出すとみられる中、エムバペにはRマドリードしか見えていないようだ。