サッカーのカタールW杯アジア最終予選で、オーストラリア代表に0―3で惨敗した中国代表の李鉄監督に対する不満が同国で爆発寸前で、きな臭いムードが漂っている。

 同監督は試合後「今日のチームのパフォーマンスは非常に良くなかった。良い調整をして次の試合(日本戦)を迎えたい」と語った。今回秘密兵器とされる4人の帰化選手を招集したが、起用したのはFWエウケソン、DFティアス・ブラウニングの2選手のみ。これには「意味がない」とブーイングの嵐だ。

「新浪体育」は「帰化選手に全面的に頼ってください」という記事まで掲載。「なんのために帰化選手を遠征に連れて行ったのか? 中国が帰化政策を進めてきたのは何のためか? 彼らは何かを変える可能性がある」と、プライドを捨て、助っ人に頼る姿勢を求めた。

 ネット上でも「なんのための帰化選手なんだよ」「(4人が所属する広州恒大監督の)カンナバーロなら使いきれるけど、李鉄には無理」「史上最悪の監督」「カタールの高級ホテル6フロアも貸切って、観光旅行かよ」などと辛辣なコメントばかり。森保一監督へ厳しい視線が送られる日本同様、早くも李鉄監督も結果を求められる〝崖っぷち〟に立たされている。