イングランド代表がカタールW杯欧州予選でハンガリー代表サポーターから人種差別攻撃を受けたと、英紙「サン」など各メディアが伝えた。

 イングランドは2日(日本時間3日)にアウェーでハンガリーに4―0で快勝した。ただ、同紙は「FWラヒーム・スターリング(マンチェスター・シティー)やMFジュード・ベリンガム(ドルトムント)がモンキーチャントの標的にされ、カップなどを投げつけられた」と報じている。

 くしくもイングランドは試合前に、人種差別への抗議を意味する片ヒザを付くポーズを示し、ハンガリーサッカー協会も「人種差別的、または同性愛嫌悪の詠唱」をしないように呼びかけていたが、ハンガリーのサポーターは大ブーイングを浴びせるなど、その声は届かなったようだ。

 イングランドのガレス・サウスゲート監督は試合後「ブーイングについては知っていた。他には何も知らなかったが、選手たちと話す必要がある。そうだとすれば、非常に残念だ」とし「それは受け入れられない」と主張した。またイングランド協会(FA)は欧州サッカー連盟(UEFA)に人種差別についての調査を依頼する方針を明かしている。