“五輪後”の久保建英 マジョルカで２桁ゴールなるか…前園真聖氏が求める「相乗効果」

【前園真聖  Ｚｏｏｍ  ｕｐ】今季マジョルカに期限付き移籍したＭＦ久保建英（２０）が活躍を続けています。

　東京五輪で久保はさまざまな面で成長を見せてくれました。昨季ビリャレアルやヘタフェで課題と指摘されていた守備では、相手にアプローチしてボールを取りきるという意識が強くなり、印象が変わりました。

　攻撃では「自分が代表をけん引するんだ」という姿勢を非常に強く感じました。今までになかった良い意味での強引さや〝エゴ〟が出てきたと思います。こうした姿勢は今後Ａ代表でも結果を出していくうえで、とても重要な部分です。

　大きな舞台を経験して迎えたマジョルカでは、これくらいの活躍はできると思っていましたし、以前所属した際も中心ではあったので、今季もレギュラーの中心選手としてチームを引っ張ってもらいたいです。そして、前回マジョルカでプレーしたシーズンは４ゴールでしたが、今季は２ケタ得点を期待したいですね。ゴール、アシストとともに増やして、目に見える結果を出すことで、その先にまた違うチームでチャレンジしたいと彼も考えているでしょう。

　結果を出していくために今後重要になるのは、周りとのコンビネーションになります。前回所属時とは選手も替わっていますし、そこでどれだけチームにフィットできるかでしょう。

　周りを生かして、自分も生かされないといけません。そのためにもまずはゴールなど結果を出すことが大事です。結果を出せばボールが集まってきます。周りも久保に合わせて無理にでも動いてくれるようになり、また久保がボールを持つとすぐに動き出すようになります。相乗効果で結果を出していくことに期待したいです。（元日本代表ＭＦ）