メッシ、ドンナルンマ…“異次元補強” 続けるPSG 原動力はオーナー手にした絶大な権力

2021年08月29日 05時15分

メッシ(右)の入団会見にも出席したPSGのナスル・アルケライフィ会長(ロイター)
メッシ(右)の入団会見にも出席したPSGのナスル・アルケライフィ会長(ロイター)

 異次元補強を続けるフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)のオーナーがサッカー界で持つ絶大な〝権力〟とは――。

 今夏のPSGは史上まれに見る巨大補強を敢行。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシを始め、イタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマ、スペイン代表DFセルヒオラモスなどスーパースターを次々と獲得した。大きな話題を呼ぶ一方で、財政健全化を目的とするファイナンシャル・フェアプレー(FFP)に抵触するとの懸念がサッカー界から出ている。

 フランス1部のライバルであるリールの主将のDFジョゼ・フォンテは英メディア「トークスポーツ」に「すべてのクラブが支出を制限している。たくさん(選手を)買うことができず、選手に高額の賃金を支払うこともできないが、PSGがやって来てが無法と化している」と糾弾。ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンのヘルベルト・ハイナー会長も同国紙「ビルト」に「PSGに関してはUEFA(欧州サッカー連盟)のルールとどのようにバランスを取るのか非常に詳細にチェックしている。我々はそれに固執するし、他のクラブも同じことをするべきだ」とPSGの金満ぶりに目を光らせている。

 それでも構わずPSGが強気に補強を続ける理由について、英メディア「JOE」はナスル・アルケライフィ会長の絶大な権力にあると指摘した。

「FFPの枠組みの変更などがすでに議論されているが、重要な議論は欧州サッカー界での地位がかつてないほど強力になったPSGの会長によって形作られる可能性がある」と他ならぬPSGのトップの手にFFP問題の今後がゆだねられるため、PSGに有利な形になるとの見通しを示した。

 そしてケライフィ会長が誇る権力も分析し「PSGでの役割に加えて、UEFA理事会のメンバーであり、4月には欧州クラブ協会の会長にも任命された。さらにカタールのスポーツ放送局『beINスポーツ』のトップでもあり、最近UEFAの主要大会での権利契約も発表した。彼の影響力が通じない状況を想像することは困難だ」。まさに欧州サッカー界を牛耳る〝フィクサー〟というわけだ。

 PSGの巨大化はますます加速しそうだ。
 

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