イングランド・プレミアリーグのトットナムがイタリア1部ボローニャに所属するDF冨安健洋(22)の獲得レースから〝撤退〟すると英メディア「スパーズ・ウェブ」が伝えている。

 トットナムはかねて右サイドバックとセンターバックをこなせるユーティリティーの冨安獲得に動いており、同リーグのレスターやイタリア1部アタランタと争奪戦を展開。ただ、移籍金として2500万ユーロ(約32億円)を求めるボローニャと合意できず、ここまでクラブ間交渉は難航していた。

 同メディアは「トットナムはボローニャとの交渉が進められていない中で(イタリア1部)フィオレンティーナのニコラ・ミレンコビッチに注意を向けた。(スポーツディレクターの)ファビオ・パラチチは、右サイドとセンターバックの両方でプレーできる選手との契約に意欲的でボローニャの男(冨安)ではなくミレンコビッチに注意を向けることにした」と報じている。

 東京五輪で日本のベスト4進出に貢献した冨安はかねて今夏のステップアップを希望し、イングランド・プレミアリーグ参戦に前向きと伝えられていた。それだけに有力候補だったトットナムが手を引けば自身のキャリアにも大きな痛手といえる。夏の移籍期限が31日に迫る中、今後の動向が注目されそうだ。