イングランド・プレミアリーグのブライトンが10日、J1川崎の東京五輪代表MF三笘薫(24)を完全移籍で獲得したと発表した。

 契約期間は4年間で、現状で英国の労働許可証が発給されないため今季はクラブの提携先であるベルギー1部ユニオン・サンジロワーズヘ期限付き移籍する。

 三笘は川崎の下部組織で育ち、筑波大を経て昨季トップチームに加入すると13得点12アシストと大ブレーク。J1優勝の原動力となり、ベストイレブンにも選出された。今季も8得点をマークし、エースとして首位快走のチームをけん引。東京五輪では6日の3位決定戦メキシコ戦で1ゴールを奪うなど活躍した。

 今季一定の試合数に出場すれば来季は晴れてブライトンの一員としてプレミアリーグデビューが見込まれ、日本期待のドリブラーのプレーに大きな注目が集まる。

 三笘は川崎を通じてコメントを出し「フロンターレで学んだことを生かし、これからサッカー選手としてもっともっと成長していきたいと思います」と初の海外挑戦に意欲満々。また「昨年僕の応援歌を作っていただいたのですが、その歌をスタジアムで聞けなかったのが心残りではあります。いつかまた等々力に帰ってきたときに、その応援歌を聞けたら嬉しいです。今まで応援ありがとうございました」とファンやサポーターに向けて〝川崎愛〟を強調した。

 将来的に森保ジャパンのエース候補の一人でもあるだけに、今後の飛躍に期待が高まる。