スペイン1部バルセロナのジョアン・ラポルタ会長(59)が6日に記者会見し、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)が正式に退団する発表したことについて説明したと、各メディアが伝えている。

 ラポルタ会長は6月末で契約満了となっていたメッシと再契約できなかったことに「レオ(メッシ)はバルサに残りたかったし、われわれも残ってほしかった」とし「スペインリーグには、従わなければいけないルールがある。もっと柔軟に対応できると思うが、言い訳はしない。それが遵守できなくなる」と説明した。

 スペインリーグでは加盟するクラブの財政健全化のため、厳格な規約を設定。今季バルセロナは選手年俸総額が1億6000万ユーロ(約208億円)に引き下げられることになり、メッシの年俸を組み込むことができなかった。3月に就任した同会長は「私たちが(経営を)引き継いだ状況はひどかった。選手年俸はクラブ収入の110%。年俸に使える余裕はない」と前経営陣の怠慢を嘆いた。

 また、メッシ以外にも今夏に獲得したFWセルヒオ・アグエロやFWメディス・デパイ、DFエリック・ガルシア、MFエメルソンの選手登録が可能なのかも懸念されている。ラポルタ会長は「われわれの試算では問題ない」と語ったが、深刻な財政難がバルセロナを苦しめそうだ。