スペイン1部レアル・マドリードがMF久保建英(20)を残留させる可能性があると、同国メディア「デフェンサセントラル」が報じた。

 今季も他クラブへレンタル移籍することが確実視されていた久保だが、参戦した東京五輪では初戦から3試合連続ゴールをマークし、覚醒しつつある。すでにRマドリードではこの夏に高額オファーが届けば、久保の売却を認める方針とも報じられている中、今季はチームに残留する可能性が出てきたという。

 同メディアは「ビニシウスが8月にスペイン国籍を取得した場合、Rマドリードは久保が滞在することを除外しない」と報道。ウェールズ代表FWガレス・ベイル(32)は英国が欧州連合から離脱する前の契約だったため、EU圏外枠に当たらないと指摘。その上でEU圏外3枠でFWビニシウス(21)、FWロドリゴ(20)、DFエデル・ミリトン(23)を登録しているが、ビニシウスが国籍を取得できれば、EU圏外枠が空くため、久保を残留させる可能性もあるわけだ。

 もともとビニシウスのスペイン国籍取得は昨年中に完了するとみられていたが、大幅に遅れており、9、10月ごろになる見込みという。ただ早ければ8月中に新たなパスポートが届く可能性もあり、欧州の移籍期限となる8月31日より前であれば、久保をRマドリードの選手として登録することも検討している。

 もちろん、高額オファーが届けば売却することもありえるが、レンタル移籍も含めて久保の去就問題は長引くかもしれないようだ。