イングランド・プレミアリーグのトットナムは東京五輪に出場するU―24スペイン代表で同国1部セビリアに所属するFWブライアン・ヒル(20)の獲得に乗り出していると、同国紙「マルカ」が報じている。

 セルビアの下部組織で育ったヒルは2019年にトップに昇格し、昨季同1部エイバルにレンタルで加入した。元日本代表MF乾貴士や同FW武藤嘉紀ともプレーしたドリブラーでリーグ28試合に出場し、4得点3アシストをマーク。今年3月にはA代表にも初選出されるなど、将来を期待されるストライカーだ。

 セビリアではヒルの移籍金を5000万ユーロ(約65億円)に設定しているが、同紙によると、トットナムは移籍金500万ユーロ(約32億5000万円)にプラスし、アルゼンチン代表MFエリック・ラメラ(29)とのトレード案を提示し、セビリアと交渉しているという。

 同紙は、ヒルについて「昔ながらのウインガー」とし「ボールを運ぶ能力に長けており、相手守備陣に問題を引き起こせる。エキサイティングで面白い選手。20歳になったばかりの選手が注目されるのは理解できる」とした一方で「新しい国とサッカー文化になれるには、忍耐が必要かもしれない」と伝えている。