イングランド代表FWブカヨ・サカ(20=アーセナル)が、インスタグラムで自身への人種差別について言及した。

 11日に行われたイタリアとの欧州選手権決勝のPK戦で、5人目のキッカーとなったサカは相手GKにセーブされ、痛恨の失敗。その瞬間、イングランドの敗戦が決まった。3人目のFWマーカス・ラシュフォード、4人目のFWジェイドン・サンチョ(ともにマンチェスター・ユナイテッド)もPKを失敗したことから、ともに人種差別の標的になった。

 人種差別には世界中から非難の声が上がり、ファンからは励ましのメッセージも寄せられている中、サカは「試合後の私の反応がすべてを物語っている。私はとても傷ついていて、皆さんやイングランドの家族を失望させてしまったが、これだけは約束できる。あの瞬間や、今週受けた否定的な意見に、私は負けることはない」と心境をつづった。

 さらに差別投稿の温床となっているインスタグラム、ツイッター、フェイスブックについて「(PK失敗で)憎しみのメッセージが届くことはすぐにわかったが、私やマーカスとジェイドンが受けたような、憎しみや傷つくメッセージを誰にも受け取らせたくない。強力なプラットフォームが、このようなメッセージを止めるために十分な努力をしないことは悲しい現実だ」とした。

 卑劣な行為をなくすためにも「これらのコメントを警察に通報し、お互いに親切にすることで憎しみを追い出し、大多数の人々が一丸となって勝利を手にすることができる」と訴えた。