スペイン1部バルセロナのフランス代表MFアントワヌ・グリーズマン(30)と、同FWウスマヌ・デンベレ(24)が〝日本人差別発言〟を謝罪。しかし、同じアジア系である在仏中国関連団体はまだまだ怒りが収まらない。

 2019年、バルセロナのプレシーズンツアーで2人が来日した際、日本人スタッフに対して容姿や言語を侮辱する発言を吐いている動画が拡散した。沈黙を貫いていた2人は揃って5日、釈明。デンベレは自身の公式インスタグラムのストーリー機能で差別の意図はなかったと強調しながらも「見た人たちを不快にさせる恐れがあることは認める。心からおわび申し上げます」と謝罪した。

 一方のグリーズマンも自身の公式ツイッターで差別の意図を否定しつつ「日本人の友人を怒らせる可能性があるならば申し訳ありません」と謝罪した。

 グリーズマンのツイートを引用し、反応したのはフランスの華裔青年協会だ。中華系子孫の団体とあって、アジア人差別にはシビア。「なんて貧弱な謝罪の言葉か。日本人に対する無礼な行動を見た後では特に」と怒りマークでツイート。さらにグリーズマンを非難する他者の投稿をリツイートした。

 2人の行動は中国やシンガポールなど、アジア圏でも次々に報道されている。この謝罪だけで済みそうな様子はない。