フランス代表がサッカー欧州選手権で決勝トーナメント1回戦敗退の大失態により、ジネディーヌ・ジダン氏(49)を新監督として招聘することになりそうだ。

 2018年ロシアW杯を制した世界王者のフランスは今大会でも豊富なタレントを擁して大本命だったが、28日の決勝トーナメント1回戦でスイスに3―3からのPK戦の末にまさかの敗退を喫した。

 早々に姿を消すことになったフランス代表では激震が走っており、ディディエ・デシャン監督(52)の解任論が浮上。フランス紙「レキップ」など複数の現地メディアは「ジダンがカタールW杯予選から次のフランスの監督になり、世界チャンピオンとしてのタイトル維持を目指す」と報道。世界最強の豪華な陣容を揃えながら屈辱的な敗退に終わったデシャン監督ではW杯連覇は危ういとの声が高まっており、かねて次期監督候補に挙がっていたジダン氏の招聘を前倒しする公算が高くなった。

 ジダン氏はスペイン1部レアル・マドリードの監督を今季終了後に退任。現在はフリーの立場で就任に支障はない。本人も以前から母国の代表監督就任に意欲を見せており、いよいよ〝ジダンフランス〟が誕生しそうだ。