イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンが来季に向けて乗り出している日本代表MF南野拓実(26)の獲得から撤退する可能性があると、英メディア「フットボール・ファンキャスト」が伝えている。

 今年2月に同リーグのリバプールからレンタル移籍し、サウサンプトンでプレーした南野は来季の去就が注目されている中、同メディアは「リバプールと南野のプレシーズン計画に最新情報がある」とし、南野自身が「どうなるかわからないが、今のところプレシーズンはリバプールに戻って頑張りたい」と復帰希望を示唆したと報じた。

 サウサンプトンは今夏に完全移籍で獲得するため、リバプールとの交渉をスタートしているが、南野自身はサウサンプトン入りを最優先に考えていないわけだ。あくまでユルゲン・クロップ監督(54)の信頼を勝ち取るため、古巣のプレシーズンに参加する方針で復帰に向けた〝最終テスト〟に臨む構えだ。

 こうした状況に同メディアは「南野は来季のリバプールで自分の地位を獲得したいことを明らかにしたので、移籍市場で他の選手を探す必要がある。日本代表選手はサウサンプトンが移籍金を払うほど十分なプレーをしていなかった。ファンは南野を連れ戻すのを嫌がっている」と報じるなど、サウサンプトンが獲得レースから撤退する可能性があるという。

 サウサンプトンのラルフ・ハーゼンヒュットル監督(53)は「我々のチームにフィットする」と南野を高く評価していたが、本人にはいまひとつだった模様。来季に向けてまずは古巣クラブからの再始動が濃厚なようだ。