欧州サッカー連盟(UEFA)は24日、2021―22年シーズンからクラブ大会でアウェーゴールのルールを廃止すると発表した。

 アウェーゴールはホーム&アウェーの2戦合計が同点となった場合、アウェーの試合で多く得点したチームを勝利としてきた。UEFAによると、今後の欧州チャンピオンズリーグ(CL)や欧州リーグ(EL)をはじめ女子CLやユース年代の各大会などでアウェーゴール数で勝敗を決める代わりに、延長戦とPK戦が導入されるという。

 UEFAのアレクサンドル・チェフリン会長(53)は「アウェーゴールルールは、1965年に導入されて以来、UEFA大会の本質的な部分でした。その廃止は、過去数年にわたってさまざまな会議で議論されてきました。意見の一致はありませんでしたが、多くのコーチ、ファン、その他のサッカー関係者はその公平性に疑問を呈し、規則を廃止することを望んでいます」と経緯を説明した。

 その上で「第1戦で相手にアドバンテージを与えるゴールを恐れて攻撃を思いとどまらせているため、本来の目的に反していた。延長戦ではアウェーチームが得点したときにホームチームに2得点が必要になるという不公平さに対する批判もあります。ホームアドバンテージは、今ではかつてほど重要ではなくなったと言っても過言ではありません」と語っている。