スペイン1部バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が欧州スーパーリーグ構想の正当性を改めて訴えたとスペイン紙「アス」が伝えている。

 欧州12ビッグクラブが参加を表明したESLは欧州サッカー連盟(UEFA)をはじめ選手、ファンらの反発を受けてイングランドの6クラブが参加を辞退。事実上崩壊したもののバルセロナとスペイン1部レアル・マドリード、イタリア1部ユベントスの3クラブはまだ撤退していない。

 バルセロナではESL参戦可否について、20日ソシオ総会で承認を得るとみられていたが、今回は投票は行われなかった。現在はUEFAからの制裁について係争中だが、ラポルタ会長は「私たちは対話を続けているが、構想を考えたり、大会を組織したりサッカー界での命運を自分で決めようとした私たちは謝罪するべきではない」と、UEFAへの対抗心をむき出しにした。

 その上でラポルタ会長は「バルセロナにとって1シーズンあたり最低でも7億ユーロ(約910億円)の価値がある」とし「スーパーリーグは世界で最も魅力的な大会になる。このプロジェクトはリーグやカップで終わらない。誰にとっても特に若者にとってより魅力的だ」とアピールした。

 現時点でESLの実現は難しいとみられるが、バルセロナなど3クラブの今後の動向が気になるところだ。