フランス1部パリ・サンジェルマンのナスル・アル・ケラフィ会長がアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(33)獲得に向けてスペイン1部バルセロナに“宣戦布告”した。

 バルセロナとの契約が今月末で満了となるメッシについてスペイン紙「スポルト」は、フランス紙「レキップ」の情報をもとに、ケラフィ会長がバルサのジョアン・ラポルタ会長と話し合いを持ったことを明かした上で「私はメッシの契約が終わることを告げました。すべてのクラブがメッシと話す権利を持っている」とし、獲得に向けて交渉を開始することを正式に通告したという。

 メッシを巡ってはすでにバルセロナが2年契約を提示するなど、残留に向けた交渉をスタートさせているが、かねて獲得への意欲を示していたパリSGも本格参戦したとみられる。実際にラポルタ会長も契約延長をオファーしているメッシとの交渉について「順調」としながらも「別のオファーもある」と他クラブからの関心を認めていた。

 同メディアによると、ケラフィ会長はメッシ側との具体的な交渉日程、年俸や契約年数などの条件面については口にしなかったが「すべての偉大な選手はPSGに来たいと思っている」と話しており、メッシ獲得への自信を示したという。

 メッシはアルゼンチン代表として南米選手権に臨むため、最終決断は大会後になるとみられているが、バルセロナ残留が優勢と見られる中、逆転パリSG入りはあるのだろうか。