弾圧が着々と進んでいる――。欧州サッカー連盟(UEFA)は、欧州スーパーリーグ(ESL)計画を撤回していないレアル・マドリード、バルセロナ(ともにスペイン)、ユベントス(イタリア)に対する懲戒手続きを開始した。

 スペイン紙「マルカ」によると、UEFAに任命された検査官は、3クラブがUEFAの規則に違反している可能性があるとして調査を進めていたが、実際にそれに該当する部分があったという。UEFAは、どの規則に抵触するかは追って説明するとした。

 同紙は「調査後、Rマドリード、バルセロナ、ユベントスにどのような制裁が課せられるかが明らかになる。最も厳しいペナルティーは、多額の罰金に加え、1または2シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(CL)から追放される可能性がある。その場合、スペインからの4枠は維持され、レアル・ソシエダードとベティスが繰り上がりでCLに出場する」と伝えた。

 ただ3クラブは、この制裁手続きに反論することを許されており、実際に制裁が科された後には、スポーツ仲裁裁判所や欧州連合司法裁判所に訴えることもできるが、UEFAは本当にCL出場停止の判断を下すのか。このままではUEFAとESL3クラブの溝はさらに深まるばかりだ。