去就が微妙なスペイン1部バルセロナのロナルド・クーマン監督(58)がクラブ幹部と会談したと、同国紙「アス」など各メディアが報じた。

 同紙によると、今季の全日程を終えたクーマン監督は25日の午後8時ごろ、ジョアン・ラポルタ会長らクラブ幹部とクラブオフィスで会談。約28分で終了したという。クラブ側は「(クーマン監督は)別の日にさらに会議を開くためにオフィスに来たのと、もう1つは定期的な連絡で、今後の日付やスケジュールは計画されていない」と説明した。

 就任初年度のクーマン監督は2022年夏までの契約ながら今シーズン無冠に終わったことから1年での退任がささやかれている。各メディアはシーズン後、ラポルタ会長との会談で進退が決まると報じていたが、この日は「続投」の決定は下されなかったようだ。

 同紙は「チームを率いるかどうかまだわからないクーマンの苦悩は、なんらかの形で問題の早期な解決を期待していたすべての関係者の意向に反している。オランダ人の契約の経済的解決は、簡単に予見され、複雑な交渉を指し示すシナリオと多くの関係があるかもしれない」と伝えた。

 バルセロナは、解任した場合の違約金やクーマン監督主導で進んでいるスペイン代表DFエリック・ガルシア(20)ら来季戦力補強にも影響を及ぼすとあって指揮官の去就判断に慎重になっているようだ。