スペインサッカー連盟は欧州選手権に臨む代表メンバーを24日に発表したが、招集されなかったDFセルヒオラモス(35)がSNSで現在の心境を語っている。

 スペイン紙「マルカ」など各メディアによると、同代表のルイスエンリケ監督(51)はセルヒオラモスを招集しなかったことに「トレーニングもあまりできていない。簡単ではなかった。ラモスとは昨日電話で話し合った。まず(負傷などを)回復して、クラブと代表チームのためにプレーすることを勧めた」と説明したという。

 セルヒオラモスが主要な国際大会で代表から外れるのは、2005年3月の初招集以来初めて。今季は負傷の影響もあり、万全とは言い難い状況だったことがメンバー外の理由となったようだ。

 セルヒオラモスは自身のインスタグラムを更新し「キャリアで味わったことのないような苦しい数か月と変則的なシーズンを経て、欧州選手権がやってきた。レアル・マドリードとスペイン代表に100%で臨めるよう、心身ともに戦い、努力してきたけど、物事はいつも望んだようにうまくいくわけではない」と胸中を書き込んだ。

 その上で「自分のチームを助けられない、そしてスペインを守ることができなかったことには心が痛むけど、こういう時は休んで完全回復し、いつものように来シーズンに戻ってくるのが一番だ。国を代表することができないのは痛いけど、正直で、誠実でいなければならない」と、経験者らしく先を見据えていた。

 今回は所属するレアル・マドリードからは一人も選出されておらず、若返りをうかがわせる選考となった。セルヒオラモスは「仲間全員の幸運を願っているし、素晴らしい欧州選手権になることを願っている。一人のファンとして家から応援する」とエールを送っていた。