スペイン1部ヘタフェの次期監督に、今季エイバルを指揮したホセ・メンディリバル監督(60)の就任が急浮上してきた。

 なんとか1部残留を決めたヘタフェだが、クラブ側は来季のチーム再建へ向けてホセ・ボルダラス監督(57)を今季終了後に解任することが決定的となっている。

 そうした中でスペインの移籍専門メディア「トードフィチャージェス」は「メンディリバルはリーガ1部での継続を目指しており、降格したエイバルからヘタフェでエリートリーグでの指揮を続ける重要なチャンスが生まれている」と報じた。

 メンディリバル監督は多くのスペインクラブで指導者としてキャリアを重ね、若手の育成に定評がある。「ヘタフェには他の選択肢もあったが、スペインサッカー界で常に予算が少ないチームにもかかわらずメンディリバルが見せてきた近年のパフォーマンスは(オーナーの)アンヘル・トーレスを確信させた」とクラブ側が高く評価した。

「エイバル監督は今夏にフリーでの移籍となり、ヘタフェはサインするために交渉を開始した。まもなく合意が発表される可能性がある」とシーズン終了後すぐに就任が正式発表される見通しとなっている。

 メンディリバル監督は2015年夏にスペインに初挑戦したMF乾貴士(32)を指導して、その活躍をサポート。今季はイングランド・プレミアリーグのニューカッスルからFW武藤嘉紀(28)を期限付き移籍で獲得して多くの出場機会を与えた。日本人選手への理解も深い監督だけに、就任が実現すれば退団が既定路線の日本代表MF久保建英(19)の去就にも影響が出てくる可能性がありそうだ。