フランス1部パリ・サンジェルマンの同国代表FWキリアン・エムバペ(22)の去就問題に進展があった。かねてスペイン1部レアル・マドリード入りを希望しているとされていたが、個人合意に達したというのだ。

 スペイン紙「マルカ」は、同選手の代理人を務めるブルーノ・サタン氏が、フランスの放送局「カナル+」で語ったコメントを伝えた。同氏は「私の感覚では、彼はその準備(Rマドリード移籍)ができていると思う。私は、エムバペと彼の家族がRマドリードと合意しているという情報も持っている。ただ移籍にはパリSG側の合意も必要だ」と語ったという。

 同氏の指摘通り、個人合意に至ったとしても、パリSGはエムバペを移籍させるつもりはなく、クラブ間合意に達するかは未知数。来季からマドリードでプレーするには、まだまだハードルは高い。

 実際、フランス紙「ル・パリジャン」によると、パリSGは2025年までの契約を提示し、希望すれば24年に退団できる条項も設けているという。一方のエムバペ側は、23年までの契約で22年に退団できるオプション付きを希望。このまま落としどころを見つけられなければ、エムバペは契約を延長しないまま来夏にフリーで移籍する可能性もありそうだ。