東京五輪も無関係ではないかも!? 昨夏の予定から延期され、6月13日に開幕する南米選手権は、アルゼンチンとコロンビアの共催で行われる予定となっていたが、急きょコロンビア開催が中止となった。南米サッカー連盟が20日に発表した。

 コロンビア国内では、反政府デモが激化し、死亡者が出るなど政情不安が深刻化。さらに新型コロナウイルスの感染者も激増しており、大会を開催するどころではなくなっていた。そのため同国は南米連盟に対して11月の延期を求めたが、認められず、開催中止となった。ただ、6月13日~7月10日の日程で行うことに変更はなく、アルゼンチンと別の国で行う見通しだという。

 開幕直前の変更に大会の混乱は必至だが、東京五輪を控える日本にとっても人ごとで済まされない。もちろん同じ状況ではないとはいえ、日本も厳しい感染状況を抱え、東京五輪・パラリンピック組織委や政府など東京五輪開催を進める主催者サイドへの反発は高まっている。

 いまのところ主催側は開催の一点張りだが、状況的には急な開催返上がないとは言い切れない。それが直前であればあるほど多方面に深刻な影響が出るだけに、決断するなら早め方がよさそうだ。