スペイン1部レアル・マドリードは同1部ヘタフェにレンタル移籍中のU―24日本代表MF久保建英(19)ら9人を今夏に売却する方針と、同国紙「マルカ」が19日に報じている。

 同紙によると、Rマドリードのフロレンティーノ・ペレス会長は、来季新チームの編成方針を固めており、今オフ最大のターゲットであるフランス1部パリ・サンジェルマンの同国代表FWキリアン・エムバペ(22)の獲得を実現するための資金を調達すべく「可能な限りの金額を集める」ため、多くの選手を売却するという。

 中でも、今季レンタルに出している選手は現金化する方針とし、MFブラヒム・ディアス(24=ACミラン)とMFダニ・セバージョス(24=アーセナル)、DFヘスス・バジェホ(24=グラナダ)、FWルカ・ヨビッチ(23=Eフランクフルト)に加えて久保の名前も挙がった。

 また、かねて不良債権化しているFWガレス・ベイル(31=トットナム)をはじめ2年契約で貸し出しているFWボルハ・マジョラル(24=ローマ)、DFヘイニエル(19=ドルトムント)も〝出戻り〟はないという。例外はMFマルティン・ウーデゴール(22=アーセナル)で所属選手で放出予定のMFイスコ(29)の代わりに呼び戻すという。

 同紙は「これがマドリ―ドの選手としての最後の夏になる可能性があることを意味する。Rマドリードから再びレンタルで出ることはほとんどない。クラブの優先事項はお金を稼ぐことにある」とレンタル組に対し、厳しい姿勢で臨むと伝えている。

 ヘタフェで出番に恵まれなかった久保には来季のRマドリード復帰も取り沙汰されていたが、果たしてどこでプレーすることになるのだろうか。