スペイン1部バルセロナは16日(日本時間17日)にホームでセルタに1―2で敗戦し、リーグ優勝の可能性が消滅した。今後は6月末に契約満了となるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(33)の動向がクローズアップされている。
英紙「サン」は「メッシの父(で代理人を務める)ホルヘは彼の将来がどこにあるかを決定するプロセスを開始する」とし、リーグ制覇が消滅したことで本格的な去就判断に動き出すことを伝え、改めてメッシを取り巻くサッカー界の状況についてリポートした。
「(イングランドの)チェルシーはほとんど関心を示さずに(同マンチェスター・ユナイテッド監督の)オーレグンナー・スールシャール側も若い選手のチームをつくることに賛同し(メッシ獲得の)チャンスを逃しているように見える」とし「(新型コロナウイルスの)パンデミックの中で影響力を持っているのはマンチェスター・シティーとパリ・サンジェルマンだけだ」と伝えている。
そんな中、同紙によると、かねて噂されるマンチェスターCが年俸2500万ポンド(約38億5000万円)とともにメッシ側が希望しているとされる1年契約(プラス1年オプション)のアイデアを受け入れる構えという。イングランド・プレミアリーグ史上、最も高給となるが、移籍金が発生しないことや商業的なプラス面を考慮しての金額になるという。
また、スペイン紙「ムンド・デポルティボ」は「サン」紙の報道をもとにし、メッシが2年以内の米メジャーリーグサッカー(MLS)行きを視野に入れていることを踏まえ、マンチェスターC入りした場合、1、2年後に提携しているニューヨーク・シティーへの入団を斡旋できると伝えている。
もちろん、パリSGもメッシへのアプローチを本格化するとみられているが「サン」紙は現時点で「バルセロナに残留する可能性が最も高いようだ」とも指摘。果たしてメッシはどんな決断を下すのだろうか。