パルチザン退団の浅野に1年間の移籍禁止処分も 公認選手代理人が指摘

2021年05月10日 14時34分

浅野拓磨に思わぬ落とし穴が?

 セルビア1部パルチザンを退団した日本代表FW浅野拓磨(26)に1年間の移籍禁止が科される可能性が出てきた。

 今季18ゴールをマークした浅野は2日に自身のブログを更新し「度重なる給与の未払い、またそれに対する不誠実な対応によりクラブからのリスペクトを感じられなくなってしまった」ことを理由にパルチザン退団を電撃発表。9日にはトルコ1部トラブゾンスポルと2年契約で合意したと地元メディアで報じられている。

 もちろん、パルチザン側は浅野の行動を非難しており、FIFAへの提訴を宣言。ドロ沼化の様相を呈している。こうした状況にJ1横浜FCの元日本代表FW〝カズ〟こと三浦知良(54)を担当する公認選手代理人の田路雅朗氏は「契約の詳細はわからないが、一般論として」と前置きし、浅野サイドに重大な〝過失〟があるとの見方を示した。

「給与未払いの場合、まずはクラブに問題を提起したり、FIFA(国際サッカー連盟)に提訴しないといけない。だけど、それをしないでクラブを退団したことはミスではないか。クラブとの契約不履行にあたるから。パルチザンがFIFAに訴えると言っているのも、契約の途中で出ていった浅野の方に問題があるとわかっているからこそだろう」と指摘した。

 もともと、浅野の退団は給与未払いが原因とされるが、田路氏によると「遅配を含めて世界中のクラブで普通に起きていること。それにパルチザンは『払わない』とは言っていないわけで、勝手に退団した選手の方に非があることになる。初めからクラブにとどまってFIFAに仲裁を求めれば…。(今オフに)移籍の可能性があったから、そこ(移籍金)を含めての損害賠償を求められることになるんじゃないか」という。

 また、浅野に他クラブとの契約が浮上していることについては「簡単にはいかない。問題が解決しなければ、パルチザンは移籍証明書を出さないだろうから。一方的に出ていったほうが悪いので損害賠償とともにペナルティーとして最悪6か月の出場停止や1年の移籍禁止となるケースだってある」と語った。

 浅野は2016年にJ1広島からイングランド・プレミアリーグのアーセナルからドイツ2部シュツットガルト、同1部ハノーバーを経て19年にパルチザン入り。今オフのステップアップが確実視されていたが、今回の退団騒動が移籍の大きな妨げになるのは間違いない。今後、FIFAの裁定を含め、両陣営の動向が注目される。

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