スペイン1部ヘタフェのU―24日本代表MF久保建英(19)が、同1部レアル・マドリードの〝御用メディア〟からも冷ややかな扱いを受け始めている。

 Rマドリード情報を主に扱う同国メディア「ディフェンサセントラル」は、一貫して同クラブが保有する久保に対しては擁護路線だった。今季前半にビリャレアルでプレーしていたときには、リーグ戦で先発起用しないウナイ・エメリ監督を何度も批判。しかし1月に移籍したヘタフェでも確固たる地位を確立できない現状を踏まえて同メディアは「久保の将来ははっきりしない。唯一決まっているのは東京五輪に出場することだけだ」と題して先の見えない状況を伝えた。

 同メディアによると、Rマドリードはヘタフェが出場機会を与えない現状を腹立たしく思っているが、来季から〝日本の至宝〟を復帰させるのは3つのEU圏外枠が埋まっているため、再び他クラブへレンタルに出されてプレーさせるとした。具体的な名前も以前報じられたイングランド・プレミアリーグのアーセナルくらい。同メディアでもRマドリード内でヒントをつかめないほど、何も決まっていない状況をうかがわせた。だからこそ唯一決まっているのは東京五輪だけというわけだ。

 スペイン1部の中堅クラブでポジションをつかめないようでは、以前ほど熱くプッシュできないという姿勢は明らか。〝日本の至宝〟はスペイン国内で失われつつある自身への興味を再び取り戻すことができるのか。