欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝の舞台が英国ロンドンにあるウェンブリー競技場に変更される可能性が浮上している中、英国のボリス・ジョンソン首相(56)が欧州サッカー連盟(UEFA)に猛プッシュを仕掛けている。

 マンチェスター・シティーとチェルシー(ともにイングランド)が激突するCL決勝は29日(日本時間30日)にトルコ・イスタンブールのアタテュルク競技場で約9000人の観客を入れて開催される予定。しかしトルコ国内の新型コロナウイルス感染拡大状況を踏まえて両クラブはイングランド協会(FA)を通じて欧州サッカー連盟(UEFA)に会場変更を要求するという。

 さらに英紙「サン」によると、ジョンソン首相もUEFAにロンドン開催をお願いしているという。「CLは欧州クラブの頂点を決める大会。決勝では英国チームが対戦するので、そこにファンが参加できなかったらそれは大きな恥でしょう。できればロンドンで決勝をやってもらいたいし、両クラブのファンが生で試合を見られるのを手伝いたい」とコメントした。

 あとはUEFAの判断ということになるが、そこでポイントになるのは、欧州スーパーリーグ(ESL)だ。イングランド勢では、決勝を争う2クラブを含めて6クラブが参戦に名乗りを上げたが、英国政府がすぐさま反対に回り、いち早く撤退を表明。そのためUEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長(53)は、ジョンソン首相に恩義を感じており、その見返りにロンドン開催を実現させるというわけだが、果たして…。