フランス1部パリ・サンジェルマンのナセル・アルケライフィ会長が、くすぶり続けるブラジル代表FWネイマール(29)のスペイン1部バルセロナ復帰説にイラ立ちを募らせている。

 2022年6月までパリSGと契約を残すネイマールを巡っては、今季に入って本人も前向きな姿勢を見せるなど更新が既定路線になっていたが、現段階でも正式サインに至っていない。そんな状況もあってか、スペインメディアを中心にネイマールのバルセロナ復帰が断続的に報じられてる。さらにパリSGが欧州チャンピオンズリーグ(CL)準決勝で敗退した後には、スペイン紙「アス」が「バルセロナがネイマールの獲得に最大で移籍金1億ユーロ(約131億円)を用意できる」と報じるなど再び過熱傾向だ。

 そんな中、スペイン紙「スポルト」は同国の「カタルーニャラジオ」の情報としてアルケライフィ会長が、ネイマール獲得をあきらめないバルセロナに対して「選手を放っておけ!」と警告したと伝えた。同会長は先月13日に行われたバイエルン・ミュンヘンとのCL準々決勝第2戦後に「ネイマールは来年もパリSGでプレーするし、ここに長い間とどまり続けるだろう」。契約延長に自信を見せているが、バルセロナの“ちょっかい”に一抹の不安を感じているのかもしれない。

 ネイマールはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(33)と再タッグ結成願望があるのだからなおさらだろう。もう1人、フランス代表FWキリアン・エムバペ(22)の去就も流動的となっており、2人のスターはカタール出身の金満会長の望み通りに残留するのだろうか。