欧州サッカー連盟(UEFA)はサッカー界を混乱させた欧州スーパーリーグ(ESL)プロジェクトから撤退しないクラブへの制裁として欧州チャンピオンズリーグ(CL)と欧州リーグ(EL)出場を2年間停止する可能性があると、スペイン紙「マルカ」が報じた。

 ESL創設にはスペイン1部レアル・マドリードなど12の欧州ビッグクラブが賛同したが、ファンなどの猛反発を受けて、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティー、トットナム、リバプール、チェルシー、アーセナルとスペイン1部アトレチコ・マドリードが撤退を表明し、イタリア1部インテルも離脱方針と事実上の崩壊に追い込まれている。

 同紙は米「ESPN」の報道をもとに「残りの4つの(スペイン1部)Rマドリードとバルセロナ、(イタリア1部)ユベントス、ACミランは計画を継続しているため、UEFAは制裁プロセスのアクティブ化を検討している。具体的には、法令第51条に違反している」とし、今後、欧州カップ戦の2年間停止などの厳罰を科す方針を伝えている。

 その一方、ESLから離脱していないクラブ側はあくまでプロジェクトの継続をもくろんでおり、同紙によると、UEFAの懲戒手続きが開始された場合、裁判所に提訴するという。そこでESLの正当性などを主張するとみられており、ドロ沼化する可能性も出てきそうだ。