イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドが今夏にトットナムに所属するイングランド代表FWハリー・ケイン(27)の獲得に乗り出すと、英紙「サン」が報じた。

 マンUはサッカーを揺るがした欧州スーパーリーグ(ESL)創設に合意したことでファンが猛反発している。クラブオーナーのグレイザー一族の退陣を求めて各地で抗議活動を実施。リバプール戦(2日)には試合前にファンがピッチに乱入するなどし、試合が延期となっている。

 そんな中、同紙は「ザ・グレイザー(オーナー一族)はファンの怒りを必死に鎮圧しようとしているため、マンチェスター・ユナイテッドはハリー・ケインに対して9000万ポンド(約136億8000万円)のオファーする準備ができている」とし、スター選手の獲得に乗り出す方針を伝えている。

 イングランド代表のケインは今季21得点を記録しており、得点ランキングのトップに立つ世界的なストライカー。同紙によると「ケインはマンUのリストのトップであり、彼がオールドトラフォード(マンUの本拠地スタジアム)の動きに興味があることを理解している」とし、移籍には前向きと指摘する。

 ケインにはドイツ1部バイエルン・ミュンヘンも興味を示していると報じられており、今オフに争奪戦へ発展する可能性もあるが、現時点でマンUがリードしているといえそうだ。また、同紙は資金難のトットナムもエース放出は苦渋の決断ながらもチーム再建に向けて資金が必要なため、交渉に応じる構えと伝えており、シーズン終盤を迎え、今後の動向が注目されそうだ。