セルビア1部パルチザンの日本代表FW浅野拓磨(26)による契約解除の発表に対してクラブ側が提訴を表明し、騒動が泥沼化しそうだ。

 浅野は2日に自身のインスタグラムでクラブの給与未払いなどを理由に契約を解除したと発表したが、パルチザン側がすぐさま反論に打って出た。

 クラブの公式ホームページ上で浅野の主張を事実無根としたうえで「あらゆる法的手段を講じて、FIFA(国際サッカー連盟)の管轄機関で訴訟を起こす」と宣言。給与の支払い状況を詳細に説明して給与未払いにはあたらないと猛反論。「浅野が権力を持つ何者の意見によって性急に行動を起こしたことは明白で、こうした行動に驚いている」と怒りをあらわにした。

 セルビアメディアも一斉にこの件を報じ、今後の騒動の展開次第で最悪の場合は浅野に2年間の出場停止処分が下される可能性も指摘。浅野がすでに他クラブと接触して入団で合意しているなど〝第三者〟による干渉があった場合は、FIFAの規定違反で厳罰が下ることもあり得るという。

 今季は18ゴールを量産してステップアップが期待されていた浅野だが、今後のサッカー人生を左右する大騒動に発展してしまいそうだ。