今夏の移籍市場で目玉となっているドイツ1部ドルトムントのノルウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランド(20)の獲得に、ライバルのバイエルン・ミュンヘンが本格参戦する。

 ハーランドを巡っては欧州各国のビッグクラブによる争奪戦が展開されており、一時はバイエルンも色気を見せていたが他クラブが優勢とみるや撤退したとみられていた。

 しかしここにきて状況が急転。スペインの移籍専門メディア「フィチャージェスネット」は「バイエルンがハーランドを買収するというサプライズプランが浮上。バイエルンは市場の状況を利用して、ノルウェー人ストライカーの争奪レースで他の欧州のビッグクラブを出し抜く」と報じた。

 本命視されていたレアル・マドリードなどが欧州スーパーリーグ(ESL)での収益をあてにしていたが計画が失敗したことで今夏の補強資金を渋ることに。そうした中でバイエルンではポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキ(32)の退団が現地メディアで相次いで報じられており、エースが流出する可能性が出てきた。

「バイエルンはレバンドフスキとハーランドを引き換えにする。かなりの金額のオファーをドルトムントに提示して交渉しようとしている」と同メディア。レバンドフスキの放出で巨額な移籍金が見込めることから、それも含めてドルトムントに対して一気に勝負を決める好条件のオファーを出す方針のようだ。

 注目を集めるハーランド争奪戦は、ドイツの宿敵同士による〝禁断の移籍〟で決着するのか。事態は風雲急を告げそうだ。