スペイン1部バルセロナが米国企業と5億ユーロ(約650億円)という巨額のスポンサー契約を結ぶ見込みとなった。

 スペインのラジオ局「エルチリンギート」は「ラポルタ会長が米国企業と5億ユーロのスポンサーシップの正式契約まで非常に近づいている」と報道。具体的な企業名は触れられていないが、交渉は細部を詰める段階で正式発表まで秒読み段階のようだ。

 バルセロナにとってはまさに救世主だ。新型コロナ禍の影響で昨季の赤字が9700万ユーロ(約126億円)に上るなど財政事情がひっ迫。そうした状況で今回の巨額スポンサー契約がまとまればクラブの収益構造は大きく改善する。

 もちろん、今夏の移籍市場でも積極的に動ける。同局はスポンサー契約の目的について「FWリオネル・メッシ(33)との契約を更新し、FWネイマール(29=パリ・サンジェルマン)にサインするためだ」と指摘。まずは残留交渉を行っているメッシの契約延長に全力を注ぐ構え。スペインメディア「フィチャージェスネット」によると、バルセロナは年俸3000万ユーロ(約39億円)の2年契約プラス1年オプションの内容でオファーを提示した。

 さらにメッシ側は攻撃陣の補強を要望しており、盟友のネイマール復帰へ向けてバルセロナがPSG側と交渉を本格化させる方針だ。また、補強資金の見通しが立ったことで、ドイツ1部ドルトムントのノルウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランド(20)の獲得にも本腰を入れる。

 欧州スーパーリーグ(ESL)の頓挫で窮地に陥ったバルセロナだが、ラポルタ新会長の“剛腕”がクラブの未来を切り開きそうだ。