元日本代表MF本田圭佑(34)の所属するアゼルバイジャン1部ネフチ・バクーのイレブンが試合後のピッチ上で激しく〝衝突〟した。

 ネフチ・バクーは25日に敵地でサバフに2―2で引き分けたが、試合は大荒れの展開で相手に3人もの退場者が出た中で、数的有利な状況にもかかわらず、痛恨のドロー。これに不満を募らせたイレブンは試合後、ピッチ上で互いに詰め寄るなど、スタッフ、関係者を含めた約30人の小競り合いに発展した。

 同国メディア「リポート」は、ゴール裏で本田らネフチ・バクーの選手たちがもみ合う写真を公開。「試合後に事件が発生した」との見出しを掲げて「選手とコーチングスタッフの間で論争が起こった。選手はお互いに攻撃し合った。すぐに落ち着いたものの、事件の正確な原因は不明だ」と報じている。

 ネフチ・バクーはリーグ終盤戦を迎えて首位カラバフと勝ち点3差の2位。3人も少ない下位クラブから勝ち点3を奪えなかったことでチームの戦い方やお互いのプレーについて疑心暗鬼が生じたとみられている。また、新加入の本田は、チームに様々な改革案を提案しているものの、出場4試合で1勝2分け1敗と成績は伸び悩んでおり、日本の元エースの新プランも不協和音の一因になったと言えそうだ。

 サミル・アッバソフ監督は「とても恥ずかしい試合だった」と振り返ったが、チーム状態は最悪ムード。本田はチームを建て直し、逆転リーグVに導けるだろうか。