元韓国代表MF奇誠庸(キ・ソンヨン=32、FCソウル)が新たな問題を起こしていた。同国紙「朝鮮日報」などが、本人と父親が、農地法違反と国土の計画及び利用に関する法律(不法形質変更)違反の疑いで在宅起訴され、警察の捜査を受けているというのだ。

 報道によると、奇親子は、2015~16年にかけて同国の光州市西区錦湖洞一帯にある田畑など農地が含まれた土地を58億ウォン(日本円=約5億8000万円)で購入。しかし警察は、その土地がクレーン車の車庫などに不法転用され、無断に形質変更まで行われたことを確認。奇が欧州でプレーしていた当時、農地買入の際に提出する農業経営計画書を虚偽に作成した疑惑もある。父親は「奇誠庸の名前を冠したサッカーセンター設立のために買い入れた」と主張しているという。

 ただ、本人は言い訳もできないようで23日に自身のインスタグラムで全面謝罪した。「何度でも謝罪します。不本意ながら物議を醸すことになり、本当に申し訳ございません。16年に父が『サッカー選手育成のためサッカーセンターをやってみよう』と提案してくださったとき、とても良いことだと思って同意し、韓国にいる父にすべてを一任しました。私は海外で、また代表チームで厳しく困難な時間を過ごしていたので、父がこれまでもそうだったように上手くやってくれると思っていました。すべてが私の不手際であり、無知から始まった明白な私の過ちです」

 奇誠庸といえば、11年アジアカップ準決勝の日韓戦で〝猿真似パフォーマンス〟が物議を醸すなど日本でも有名な選手。最近では小学校時代に行った性的暴行疑惑も被害者側の主張に反論するなど泥沼化している。次から次へと問題が出てくるが、まだ明るみに出ていないこともあるのだろうか。