欧州スーパーリーグ(ESL)からのイングランド・プレミアリーグ勢の電撃撤退の裏に、欧州サッカー連盟(UEFA)による〝裏金〟があったと現地メディアが報じた。

 プレミア勢の6クラブは英政府を始めとした周囲からの圧力が主な脱退理由とされているが、スペイン紙「ムンドデポルティーボ」は決め手はきな臭いUEFAマネーにあると報じた。

「プレッシャーだけが撤退の理由ではない。UEFAがその決定において基本的な役割を果たしており、重圧のためだけではなく、スーパーリーグから外すために〝ビッグシックス〟に多額の金を提供したためだ。それは当該クラブの方針を深く揺るがした」と指摘した。

 この巨額マネーは新型コロナ禍によって生じた数百億円規模の損失を補填する形で〝提供〟される模様で、プレミア勢が撤退を決断する大きな後押しになった。巨大組織であるUEFAが強権を発動して最後は〝実弾〟で勝負を決めたというわけだ。

 今のところESLに残っている6クラブは資金援助を受けていないようだが、UEFAの巨額マネーはESLの切り崩しにおいて強力な武器になりそうだ。