欧州スーパーリーグ(ESL)に参加するイングランド・プレミアリーグの6クラブから外国人選手が追放される可能性が出てきた。

 ESLを巡っては国際サッカー連盟(FIFA)や欧州サッカー連盟(UEFA)を始め各方面から大きな反発が出ているが、ついに英国政府がESL潰しに乗り出した。

 英紙「デーリーメール」や「サン」など複数メディアが「英政府がESLに参加するプレミアリーグの6チームが外国人選手を登録できないように措置を講じる」と報じた。プレミアリーグでは多くの外国籍選手が活躍しているため、ESL参加クラブの外国人選手がプレーできない状況に追い込むことでチームを弱体化させる狙いだ。

 具体的な手段としてまずは就労ビザの発給を制限する。新規入団時や契約更新、ビザ更新の際にESL参加クラブが対象の場合はビザの発給を認めない構えだ。

 さらに各メディアでは「法律を変える可能性もある」と報じており、現在在籍している選手のビザを取り消す超強硬手段に打って出ることもありえる。当然こうした措置は法的な問題をはらむため、英政府が強権発動すれば選手側も徹底抗戦して法廷闘争になることは避けられないだろう。

 ESLに参加するリバプールが保有元の日本代表MF南野拓実(26=サウサンプトン)にも大きな影響が出てくる問題だけに、英政府が禁じ手まで用いるのか注目が集まる。