ドイツ1部ドルトムントが今夏の移籍が報じられているノルウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランド(20)の放出を認めない考えを明言したことについて、ドイツメディア「スポーツ1」(12日付)は同選手の代理人を務めるミノ・ライオラ氏の見解を伝えている。

 同メディアの取材に応じたライオラ氏は「ドルトムントと会談したことは認める。ミハエル・ツォルク(スポーツディレクター=58)は、ハーランドを今夏に売りたくないと言った。私はこの意見を尊重するが、自動的に私も同意するという意味ではない。ドルトムントの見解は非常に明確だった。私たちはそれで問題ない」と、話したという。

 クラブがハーランドを売却しない方針を明言している一方、ライオラ氏はハーランドの実父を伴ってスペイン1部バルセロナや同1部レアル・マドリードを電撃訪問するなど、移籍への動きを加速させている。ドルトムントとの対立も懸念されるが、同代理人は「私たちとドルトムントの間に戦争はない。絶対にない! クラブ幹部との関係は依然として良好だ」と強調したという。

 ハーランドはドルトムントと2024年6月末までの契約で22年夏以降の移籍金は7500万ユーロ(約97億5000万円)に設定されている中、今夏の去就とともにクラブとスーパー代理人の関係もクローズアップされそうだ。