スペイン1部レアル・マドリードがジネディーヌ・ジダン監督(48)に2年の契約延長オファーを検討していると、同国メディア「デフェンサセントラル」が報じた。

 バルセロナとのクラシコを2―1で制したRマドリードは、首位アトレチコ・マドリードに勝ち点1差の2位となり、逆転優勝への期待が高まっている。欧州チャンピオンズリーグ(CL)も準決勝進出に王手をかけるなど、今季序盤に低迷したものの、チームは2冠取りへ向けてシーズン終盤戦に臨んでいる。

 同メディアは「Rマドリードのフロレンティーノ・ペレス会長(74)はお互いの関係を拡大したいと考えており、フランス人コーチと更新する準備を進めている」とし、2022年6月末までの契約を、24年6月まで2年間延長するオファーを正式に出す構えと伝えている。

 その理由として「フロレンティーノは頻繁に監督を変更してきた。物事がうまくいかなくなったとき、改善を求めてベンチに変化を求めた。だが、ジダンとは悪い時代を耐えてきた、そして最終的に忍耐は正しいことを証明した」と報じるとともに、次期フランス代表監督の最有力候補とされる指揮官の流出を避けるためとした。

 さらに指揮官の契約更新が決まれば、ジダン監督を敬愛するフランス1部パリ・サンジェルマンの同国代表FWキリアン・エムバペ(22)の獲得にも弾みがつくとみられている。このため、クラブ側は最優先でジダン監督との交渉をまとめたい考えのようだ。