ドイツ1部ブレーメンの日本代表FW大迫勇也(30)に対する辛らつバッシングに指揮官が猛反論した。

 ドイツカップ準々決勝(7日=日本時間8日)で1―0と勝利した2部レーゲンスブルク戦で先発し、決勝ゴールを挙げた大迫について、ブレーメンのフロリアン・コーフェルト監督(38)は「勇也が見せたトラップとシュートは卓越したものだった」と、チームを4強入りに導いたパフォーマンスをたたえた。

 ドイツ誌「キッカー」によると、同監督は殊勲弾の大迫について「彼の評判は良いとは言えない。それは私には到底理解できないものであり、常にそれに反論してきた。彼は2年前のバイエルン(ミュンヘン)とのドイツ杯でも昨季の終盤戦においても貴重な得点を決めてきたではないか」と改めて語ったという。

 大迫は昨季から地元メディアで「ドイツにいる日本選手の中で最悪な存在」などと非難する報道をはじめ、ファンサイトなどのコメント欄に批判的な意見が多数書き込まれている。特にチームの低迷が続く中、FWでありながらゴールが取れないことへの不満が多く、この日が今季の公式戦初得点だった。

 同誌は「確かに日本代表FWのパフォーマンスに浮き沈みが見られる点は認識している」としながらも、指揮官が「なんでも彼一人のせいにしてしまうのは、あまりにも安易すぎる」と大迫を擁護したと報じた。果たしてこの日の活躍で風向きは変わるのだろうか。