ドイツ1部ドルトムントのノルウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランド(20)が副審にサインしたことが英国内で物議を醸していると、英紙「デーリー・ミラー」が報じた。

 ドルトムントは欧州チャンピオンズリーグ準々決勝第1戦でイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティーに1―2で敗戦。その試合後、ロッカーに戻るハーランドに、副審を務めたルーマニア人のオクタビアン・ソブレ氏はペンを差し出してサインを求めたという。

 同紙は、ハーランドをめぐる争奪戦が起きている現状を踏まえて「彼が署名したのは(マンCではなく)副審だった」とし「この事件に困惑している。最終的にはそれほど重要ではないが、UEFA(欧州サッカー連盟)は親切に見ていなかった」と、試合後の審判団の行動としては褒められるようなものではなかったと伝えている。

 その上で試合を中継した「BTスポーツ」で解説を務めた元イングランド代表MFオーウェン・ハーグリーブス氏(40)は「彼らにはやるべき仕事があり、前半は非常に困難でした。多くのことを間違えました」とジャッジへの不満を語った上で「彼らはファンですが、他のプレーヤーの前でそれを行うことはできない。それは正しいことではない」と、副審を疑問視した。

 一方、マンCのジョゼップ・グアルディオラ監督(50)は「審判は(ハーランドの)ファンなのだろう。なぜいけないのか。試合は問題なかった」とコメントしたと報じている。