アゼルバイジャン1部ネフチ・バクーでデビューを果たした元日本代表MF本田圭佑(34)が狙うオーバーエージ(OA)枠での東京五輪出場は厳しい状況だ。

 本田はホームのスムガイト戦(4日)で後半開始から途中出場も無得点に終わり、チームも0―2で敗れた。地元メディアによると試合後、ネフチのサミル・アッバソフ監督は「今日は選手についても話したくない。本田を含めて悲しい試合だった」と、新戦力の元日本代表を含めて厳しい評価を語ったという。

 同国メディア「スポーツインフォ」は見出しで「本田はネフチを悲しみから救えなかった」とし「ネフチに新加入した本田にとって重要な試合だった」とし、他の地元メディアも初陣で好パフォーマンスを発揮できなかった本田を酷評。指揮官のコメントからも、今後の継続起用は微妙な情勢となった。

 そんな本田はあくまで東京五輪にOA枠での出場を目標にするが、日本代表OBは「五輪って言うけど、去年(12月)から試合をやっていないし、ほかにも頑張っている選手はいるから。リーグのレベルも高くないし、結果を出しても評価されないよ。(五輪のメンバーは)18人しか選べないんだからムリじゃないか」という。

 これまで逆境をはね返してきた本田だが、約4か月のブランクと1月末のポルトガル1部ポルティモネンセへの移籍失敗が、予想以上に重くのしかかりそうだ。