日本代表MF南野拓実(26=サウサンプトン)の契約元となるイングランド・プレミアリーグのリバプールが新たに約830億円の資金調達に成功したとスペイン紙「マルカ」が報じた。

 昨季イングランド王者のリバプールはリーグ7位(2日現在)と低迷し、来季の欧州チャンピオンズリーグ出場権の獲得も厳しい状況だ。ユルゲン・クロップ監督(53)の去就もクローズアップされているなど、苦しい状況に立たされている中、同紙によると「チームは新型コロナウイルスのパンデミックで1億4100万ユーロ(約183億3000万円)の収入損失に苦しんでいる。少なくとも経済的には、状況はすぐに変わる可能性がある」とし、来季に向けて、レッドビードキャピタルパートナーズから6億3800万ユーロ(約829億4000万円)の資金注入が予定されているという。

 クロップ監督も「これまでに達成したことの一貫性が得られることを意味しますが、朗報です」と歓迎のコメント。同紙は「これにより来季に向けた財源を確保し、計画を進めることができる」と伝えており、新戦力補強を加速していくことを確認したという。

 リバプールは攻撃陣の再編するため、かねてドイツ1部ドルトムントのノルウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランド(20)をはじめとする大物ストライカーの獲得に乗り出す方針が報じられている。今回、資金のメドがついたことで積極的に動くとみられている。

 1月にリバプールからサウサンプトンにレンタル移籍した南野は来季には復帰する予定だが、新戦力の獲得が進めば居場所がなくなり、このまま他クラブに放出される可能性も高まりそうだ。すでにドイツ1部ライプチヒやEフランクフルト、スペイン1部セビリアが興味を示しており、今後の動向が注目される。