今夏の移籍がささやかれているドイツ1部ドルトムントのノルウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランド(20)の獲得にスペイン1部レアル・マドリードが自信を持っていると、同国誌「DоnBalоn」が伝えている。

 スペイン各メディアはハーランドの父と代理人ミノ・ライオラ氏らがスペイン1部のバルセロナとレアル・マドリードを訪問したと報道。今後はイングランド・プレミアリーグのチェルシー、リバプール、マンチェスター・シティー、マンチェスター・ユナイテッドと会談を持ち、今夏の移籍先を選定していくとみられている。

 今後の動向が気になる中、同メディアは、Rマドリードに〝勝算〟があると伝えている。「一つめはプレーヤーがスペインクラブとの契約を希望していることだ。バルセロナとRマドリードのどちらかを優先していないのは事実だがだが、どちらかの一員になりたいと思っている」と指摘。ハーランドはかねてスペイン移籍を熱望しており、イングランド勢よりも有利な状況にあるという。

 そして、2つ目はハーランドが所属するドルトムントとの関係だ。同メディアは「Rマドリードとドルトムントは素晴らしい関係を築いている」とし、2018年から2シーズン、貸し出したモロッコ代表MFアクラフ・ハキミ(22=現インテル)や今季からレンタルに出したブラジル人のMFレイニエル(19)らの存在が移籍金をめぐる交渉でも有利になると報じている。

 Rマドリードは、今夏にフランス1部パリ・サンジェルマンの同国代表FWキリアン・エムバペ(22)の獲得を最優先していることや、ハーランドの移籍金1億8000万ユーロ(約234億円)の捻出などの問題は残されているが、世界屈指のストライカー獲得に向けて着々と準備を進めていく。