元ブラジル代表FWでスペイン1部バリャドリードのオーナーでもあるロナウド氏(44)が2002年日韓W杯で見せた〝大五郎カット〟を謝罪したと、海外メディア「Sports Illustrated」が報じた。

 かつて「怪物」や「世界最高のストライカー」と呼ばれたロナウド氏は優勝した日韓W杯で前頭部だけに頭髪を残し、周囲をそり上げた奇抜なヘアスタイルを披露。世界中で大きな話題となった。同メディアのインタビューで当時を振り返ったロナウド氏は「恐ろしいよね」と話した上で「子供が同じヘアカットをするのを見たすべての母親に謝罪します」と語ったという。

 なぜ、独特なヘアカットをしたのか。ロナウド氏は準決勝トルコ戦で筋肉を負傷。そのことを報道陣に聞かれるのを避けるため「散髪をすることにした」とし、話題になる髪形にチャレンジしたという。「チームメートに〝どう?〟って尋ねたら『いや、恐ろしい!』と…。でもジャーナリストは私の髪形を見て、ケガのことを忘れていたよ」と語ったそうだ。

 ロナウド氏は1―0で勝利したトルコ戦で決勝ゴールをマーク。さらにドイツとの決勝では2得点を叩き出し、母国の世界制覇に貢献、自身もW杯得点王になった。〝大五郎カット〟のおかげで負傷の情報が広まらなかったからこそタイトルを奪取できたが、世間に悪影響を与えたことには懺悔(ざんげ)の気持ちもあったようだ。