ポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(36)が、キャプテンマーク投げつけ事件で処分される可能性を指摘された。

 27日のカタールW杯欧州予選セルビア戦で2―2の後半アディショナルタイムに、ゴールラインを割ったかに見えた自身のシュートをノーゴールとされ、怒りのあまりキャプテンマークを投げつけた。主審が試合後にポルトガル代表のフェルナンド・サントス監督(66)に謝罪していたことからも明らかな誤審だが、怒りにまかせたスーパースターの行為は褒められたものではない。

 それだけにスペイン紙「スポルト」は、「ユベントスのFWの行動が懲戒処分になるかどうかはまだ分からない。W杯予選であることを考えると、国際サッカー連盟(FIFA)の判断に委ねられている」と伝えた。その上で「FIFAの規律規定によれば、この行為は制裁される理由になり得る。カギとなるのは、FIFA規律規定の第11条にある」とした。

 その11条第2項には「サッカーやFIFAの評判を落とすような行為を行った者には懲戒処分を科すことができる」と記載されている。ロナウドのキャプテンマーク投げつけ行為をFIFAが、これに該当すると認めれば、制裁を受けるかもしれないのだ。

 また同第12条の「対戦相手や試合関係者以外の者に対する非スポーツ的行為に対して、少なくとも1試合または適切な期間の制裁を科すことができる」を根拠としての制裁も可能だという。

 実際に処分を下されるとしたら、罰金か出場停止試合数を設定されることになるが、エースの出場停止ならポルトガル代表にとってW杯予選などに大きな影響が出そうだ。