ポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(36=ユベントス)が27日、敵地で行われたカタールW杯欧州予選セルビア戦の〝誤審〟に激高した。

 それは2―2の後半アディショナルタイムに起こった。左クロスにロナウドが右足で中央で合わせ、相手DFが懸命にボールをかき出すも、ゴールラインを割ったかに見えたが、主審は得点を認めず、そのままプレーを続行させた。これに納得いかないのがロナウド。怒りの表情で副審に抗議したが、逆にイエローカードももらってしまった。勝ち越しゴールが幻となり、試合は2―2のドロー決着。試合後には腕に巻いていたキャプテンマーク外すと、地面にたたきつけてピッチを後にした。

 ただ、どんな状況であれ、キャプテンマークを投げつける行為は認められるものではない。批判的な声が上がっただけに、ロナウドは自身のインスタグラムで「ポルトガル代表チームのキャプテンであることは、私の人生の中で最大の誇りであり、特権。私は自分の国のためにすべてをささげているし、これからもそれは変わらない。しかし、特に国民全体が被害を受けていると感じたときには、対応が難しい場面もある」と釈明した。

 この試合はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を採用しておらず、ポルトガル代表のフェルナンド・サントス監督(66)は「このような試合でVARがないのはおかしい。明らかなゴールだったが、我々にはどうすることもできない」と不満をあらわにした。