J1名古屋にも所属した元イングランド代表FWガリー・リネカー氏(60)が認知症の脳検査を受けていたと、英紙「モーニング・スター」が報じた。

 同紙は「調査によると、元プロのサッカー選手は一般の人々よりも脳障害で死亡する可能性が3・5倍高いことがわかっており、今月議会がスポーツと認知症との関連について調査を開始した」とした上で、リネカー氏がサッカー選手の認知症を調べるドキュメント番組に参加し、脳障害の有無についてチェックを行ったという。

 リネカー氏は「(元イングランド代表FW)アラン・シアラー(50)や(同)イアン・ライト(57)などと10、15年後に、私たちに起こるかもしれないという心配について話し合った。確率はおそらくそうなる(脳障害)ことを示唆しています」と、元選手たちの間でも不安視されていると語った。

 同紙は、これまで1966年イングランドW杯優勝メンバー4人(ノビー・スタイルズ氏、ジャック・チャールトン氏、マーティン・ピータース氏、レイ・ウィルソン氏)が認知症で亡くなっているとリポート。さらに当時の代表エースでイングランドの〝英雄〟ボビー・チャールトン氏(83)も昨年に認知症と診断されたと報じている。

 リネカー氏は「私は脳を含む定期的な健康診断を受けています。これまでのところすべてがOKです。今年の夏に3年に1度のテストを行います。状況を考えると、サッカー選手がそれについて心配しない方法がわからないからです」とコメントしたという。